29 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 凡河内躬恒

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

読み下し文

こころあてに おらばやおらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな 

現代語読み

こころあてに おらばやおらん はつしもの おきまどわせる しらぎくのはな 

人物

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)(平安時代・859?~925?)
三十六歌仙の一人。古今集の撰者。醍醐天皇の質問に即興で歌で答えたという逸話がある。紀貫之などと同時代の歌人だが貧しいままで一生を終えたと伝わる。

解説

朝、初霜が降りて庭が真っ白になり、白菊と霜が見分けがつかなくなった様子を詠んだ歌。
「心あてに」はあてずっぽうにという意味。倒置法がつかわれ、初霜と白菊の清らかな様子がうかがえる。